空虚/梓ゆい
 
手を、握り締める。

ひとかけらの希望とともに・・・・。

目標を無くした瞳は

冷静という名の思考を手にする。。

「次がある・・・・。次がある・・・・。」

踏みしめた両足は

座り込むことを

望んではいない。。。

雨だれに身体を濡らし

悲しみの中にある心は

柔らかな土壌を求めた。

夢という

曖昧な産物は

噛み砕けば溶けるのだろう・・・・。

(陽だまりのぬくもりは

ほんの微かに

血の匂いを漂わせる・・・・。)

手のひら一つを重ねて

頭上を仰げば

悩みも

悔しさも

不安も

吹き飛ばすことが出来るのだろうか?

(心臓・脳みそ・目玉)

夢や希望や愛や願いは

先の、先にあるのだ・・・・。

「今、見ているもの達の先に・・・・。」

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