まつりのあと/
茶殻
櫓が曇天を衝き
提灯を揺らす矢来を抜けた夏の風
私の売った腎臓が
二度と郷里を求めずに
祭りの後は火薬のにおい
祭りの後は寝台車のにおい
何かになった私は
私になった何かになった
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