木琴を叩く男(九)/信天翁
 
朝は救急車の重苦しいうめきが
 昼は物売りの間延びした拡声が
  夜はエナジーを持て余した単車の暴走音が
ひなびた大通りに響いては遠のいてゆく

ところで「時」の声は叫んでいる

海底は寝返りをくりかえす とか?
  偏西風は意固地になっている とか?
     天変地異はもはや偶然ではない とか?

あゝ それにつけても
      なぜゃ ねん
すべてくくられてしまうとは
   おらの言動を加齢の二文字で・・・・

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