フラミンゴ平線/瓜田タカヤ
物の象を見せることが出来た。
しかし象はまるで何かの患者のように
いつまでも、同じ行動をとり続けていた。
少したじろいだが、オレ的には
「本物の象を見せる。」というお題目は満たしていたので
まあまあ満足した。
そして
「ここには動物何でもいるんだぜ!
カイリ(子供の名前)次に何を見たい?」と生き生きと聞いた。
しかし子供は少し考えて
「ウサギが見たい」と言ったのでガクッとした。
ウサギなら青森でも見られるよと思ったけれど、
ちゃんと糞まみれのケージ内に、ウサギもいたので満足していた。
その後ライオンを見た頃には、雨も大分「小雨」という名前を
つけられないく
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