中之島/左屋百色
 
たしはわたしを嫌いになったのです
シャレにならないくらい
嫌いになったのです

キノコを食べても
人は大きくなりません
詩人は傘を持っていません
叫んだ言葉が反射して
冷たい水になったとしても
その時、
わたしはわたしを詩人とは思えない
命より大事な言葉なんて
どこにあるのでしょうか

(ともだちはみんな死にました

あの日の少年は
大人になってから
血の色を芸術とは認めなかった






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