文/学/左屋百色
今となっては
そこに何があったのかわからない焼け野
原
その映
像
見つめながら投
稿
小さく裂けた文学を
右二本左二本
わたし四本の指でひろげ進
入
想像上の戦場を早
退
頭痛と心痛
爆弾は夕立ちと同じ
音で奏でる黒い
雨
五七五は砕け
四六二四一となる午後十八
時
毒味した現代詩が
頭の中に残り続け眠れない
月の隣りへ行く今
夜はもう起きていればいい
心を月に照らし
小さく裂けた部分から
入り込んでくる散文の色は
青
現実は透
明
ゆっくり崩れながら戻る記
憶
落ちてゆく文
学
今日は眠れる
作品の題名に意味をつけてほしい
それが
あなたの今日やるべき
事
それだけを願い消す映
像
戻る 編 削 Point(6)