どこで、なにが、なにを、すべての疑問は泳がせておけばいい/ホロウ・シカエルボク
 

動機の無い目覚めと、衝動の無い日常、心肺停止を示すグラフのようなループが、カレンダーを塗り潰して、ぼろきれのように疲労困憊だ、魂が不要な循環、埃のように自分自身は内奥のすみに追いやられる、神風を信じる兵隊のようなイデーに支配された連中の蠢きを見ながら、鼻先をかすめていくものをカウントしている、ダウンバインド・トレインのイントロがどこかから聞こえてくる、そんなことをしている時間にはいつも、きっとそれがあの男のリアリティというものなのだろう、汗は糊のように肌の上に居残り、シャツを重くしていく、今日は何日だったか、今日は何曜だったか、そんなことが途方も無い難問のように思えてくる、眠っても眠っても寝不
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