風葬/伊織
 
三つだけ数えなさい
罪状をひとつひとつ数え上げる優しさは
持ち合わせていない




こんなときだけ命乞い、
完璧に嗤ってから
銃爪を引いた




ひとり

ひとり

殺していったら

世界に誰も残らなければいい
膝を抱えて
静かに
終わりを待つ
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