風葬/
伊織
三つだけ数えなさい
罪状をひとつひとつ数え上げる優しさは
持ち合わせていない
こんなときだけ命乞い、
完璧に嗤ってから
銃爪を引いた
ひとり
ひとり
殺していったら
世界に誰も残らなければいい
膝を抱えて
静かに
終わりを待つ
戻る
編
削
Point
(4)