別人から別人/朝焼彩茜色
 
時間にもっと刻みの効いた名前をつけて
70年代後半から80年代の 何に首を傾げていたか 縦に振っていたか
想いに遡る

涼しい風が かつての秋の風と同じなのか 知りたい
躊躇いや忌憚のない それこそ風任せの時間を歩んで来た
後悔は力の不足と 宥めるしか出来ない 認めは平たく澄んでいただろうか

想いに遡る

完全否定の自我の我利のものさしを如意のように屈折させて伸ばす
そんな利き腕を仰ぐ周りは 小さな世界だった

木端微塵に砕ける快感を何度も味わう その味は魂が占めている
今も味わいたいのだろうか そうに違いない

何故にこんなにも成長をしたがるのだろうか 仕方なく
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