秋の香り・・・/
tamami
深い緑の上に蒼穹が見える時
大きく息を吸い瞼を閉じると
樹の香りの変化がそこにある
深い緑の上に浮ぶ雲を見た時
眩しさに手を翳しその流れを
眺め細やかな秋の訪れを知る
一つの季節が移ろうとする時
ゆっくり歩く足元の柔らかさ
さらに柔らかくなるであろう
樹木が色づく頃を思い浮かべ
今この瞬間を愛おしむ日々に
優しい風の香りで感じている
戻る
編
削
Point
(3)