夏の夜の海辺、回帰、再生/eyeneshanzelysee
 



波の美しさは
そのときごとに変わる。
もちろん正当な形状があれば
荒れ果て乱暴なものもある。
荒れ果てているものは
それゆえに
かえって美しく思う。
みんな、わたしの足跡をすっかりなくしてゆく。


だからわたしは
そのいっしゅんでも
砂浜にしっかりと足をつけて
歩きたい。


どんなふうに歩いたか、
どんなものが見えていたか、
その日々を
こうして書き留めておきたい。


よろこびも失望も
ちゃんとおぼえておくことで
わたしの歩みを
もっと確かに
進められる気がする。




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