豊かさの椅子?/朝焼彩茜色
豊かさの椅子 個個に在り 素材は問わない色も装飾も機能性も
豊かさのページを開く腕に 親切に呼吸を整えてくれる 背もたれの温もり
瞳を閉じたくなるような 肌と風との相性は豊かさの印
定義を下ろし的を引き上げる そこに豊かさがある 椅子は個個に在る
緊張の立ち尽くしをほぐす 豊かさの椅子 座り ページを開く 風任せに
それは意図の中に組み込まれているから 考えずに 心を取り戻すんだ
感謝から始まらない豊かさもない されど 椅子は個個に在る
些細の空色の斑点の霧のような出来事に感謝する されど
時代が君について来ない しらける者と
[次のページ]
戻る 編 削 Point(6)