瞑想/梓ゆい
 
白い画用紙に1つ

小さな遺体横たわる・・・・。

命があるように

呼吸をしているかのように

静かに・静かに・横たわる・・。

ひとのようで/けもののようで/むしのようで

少しの灰を散らしながら

画用紙だけを残した・・・・。

(行列をなす

アリたちの頭上では

片方の羽を亡くした蝶が

炎天下を運ばれてゆく。。)


小さな少女が/そこを通るとき/小さな穴の中に運ばれる/小さな蝶は

身体をバラされて

小さく/小さくなるのだろう・・・・。

「ただ1つ。気持ちを持たぬのは、死ぬ事よりも苦しい・・・。」

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