回遊魚/
番田
働いていたら多くの時間を失ってしまった
僕に得られるお金は少ない
これからも きっと そうなのかもしれない
詩を書くことに 時間をかけたいと
ぼんやりと僕は手のひらを見つめていた
僕の帰ることのできる場所を探した
そんなことを考えている 40代半ばの僕
それでもいいのかと自分にたずねる
渋谷の 夢の中を行き来する 交差点
いつもよりも 一人で
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