ひまわり/花形新次
ウンコのような存在の
ウンコもどきが肩を寄せ合って
暮らすウンコストリートには
ウンコの可能性を信じる
ウンコの欠片もない
ウンコ達の執拗な情念が渦巻いて
息苦しささえ感じる
今またどこかでウンコが産声を上げた
それはウンコとはいえない
さらっとした声で
恐らくは昨日今日のものだろう
BSで、これを飲んだら
驚くぐらいドッサリ出たわと
意気揚々と話す
恥知らずオバハンの腹の中で
一週間発酵させたものではない
そんなウンコは見たくもない
ずっと出さないで
それを肥料にして
ひまわりを育てて欲しい
オバハンのヘソからつきでる
ひまわりで絵を描きたい
オバハンの黄色い色素が
沈着したひまわりの花のね
弟のテオの為に
戻る 編 削 Point(0)