色と羽 ?/
木立 悟
らかく小さな
青空を歩きながら
朝の光を浴びるたび
鳥は羽毛の血を流す
黒い粉がこぼれ
空の二の腕は縮み
聴こえない雷光
いつまでも西を照らしている
雨は 貯水池に置いたものを
取りに帰る
川は白く
羽毛に濁る
色を欠いた真昼
在ると無いの境いめの
一瞬の震えの連なりが
昇る花
昇るはばたきに満ちてゆく
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