poetarot(皇帝のカード)保存版/みつべえ
瓦の道を、踏みはずさないように。幸福な、大団円を。めざすのだ、が。想像力で。かたく結ばれている、まず最初の者が。標的である。
※
さて。詩でもかくか。お手軽に。お気楽に。てきとーに。と。わたしが思っても。言葉が、勝手に。シリアスに、呻きはじめる。ような、気がして。デタラメに、空を切っても。血が。噴き出る。みたいな。無の棟梁よ。いまこそ、勅令を発せよ。風の民に、絶対言語で。
※
返却日の、過ぎた本に。ウナガサレテ。とぼとぼ、超高層の塔に。向かってあるく。道は、いつだって。未知であり、迂回しても。たどりつけたら、罠。に、落ちて。恋をしろ。墳墓の、迷宮で。つかのまの。夏の光さえ、
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)