もう少し 先に/藤鈴呼
 
手元には 目に見えるものなど 
残って いないのだ、
と 呟きながらも 

まだ その先に 確かに 存在する筈の
「残り」 を 
紡ぎ出して 生きる

見えるよ
もう少し 先に

歪む ボールも
受け止める ミトンも
全て 油塗れだったって

虹色に 光るは
何時だって
キミの ココロ 

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