言葉/yamadahifumi
 


私に語る言葉はなく

だから、世界は私には不透明だ

どんな、言葉も何がしかの意味を持つので

私は私の言葉を沈黙させたい

そして、それはピアノのキーのように

誰かが叩けば、その人の音色を奏でる

そんな言葉にしたいのだ・・・

今、私が沈黙する時

神がやってきて私の肩を叩く

お前の沈黙は私の耳には響いている、と

そんな事を言うために

今、戸口で揺れたビニール袋は

語ったのだった・・・


戻る   Point(3)