ぼくと、君と、ぼくらのクラスは最強だから。 #3/創輝
 
大げさだよね
 ただ 「今」を、裸足のまんまで感じてみたかった

 

 山は静かだった
 一足踏み出すたびに、僕らを縛るしがらみが消え去った
 何がしたいのかなんて分からなかったけど
 ぼくらはずぅっと歩き続けた

「頂上にたどり着けないね」
 女子の一言で、僕らは気づいたんだ。
 もう、何十分って歩いてる。
 そんなに大きくない山なのに どうしてまだ…

「私達が目指してないからよ」
 思いのほか、大きい声で君は答えた
 頂上を目指してなどいないなら
 僕らはどこに歩いているんだろう

「ねぇ、あれって学校?」
 木造の、古そうな建築物
 学校、らし
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