涼みを乞う/朝焼彩茜色
 
涼みを乞う 安寧の片隅に松明の炎 温まってゆく脳内温度
この時代を綿密に計算を弾き出し 宿い 瞳を開けた

何気なく途方も暮れず 穏やかな天性は決意を極めることもなく
どんな川にも流れ方向を拝む 指南の向き趣きへと

一喜一愁にガクガクと顎を外す 狙いを定めた気韻の寂しい震え

涼みを乞う 心臓の鳴り響く私の松明の炎は 沈みの底は仰がない
性分は素直に相手と周りに伝達する責任を担っている 忘れない

27周期の心浮き 切なの踊り子 儚さの影や幻にも色染め上げる
そんな性分 素直に手を合わす

涼みを乞う ひたすらに涼みを乞う

精神心統一の書き筆に煩悩を握り潰す

 届いただろうか 涼み
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