立ち上がる波/まーつん
 

眠りから
覚めたように
盛り上がり

透明に
立ち上がる

その
冷たい胎に
蒼い光を
宿して

孤独の中で
君がどれだけ
色褪せても
世界は変わらず
美しい


傷つけたく
なるくらいに


だから君は
今夜も波を
送り出す

あの暗い
水平線へ

誰かが
いるはずの



彼方へと



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