突然襲ってくる、切ない気持ち/創輝
 
忘れられない。

愛する人がこの世から去ったとしても
生きている世界に、心から恋をし、愛する人がいなかったとしても
僕はこの切ない気持ちだけを抱きしめて
明日へ向かう 暗闇にこの身を委ねるんだろう

意地を張ってみたり 本の中の登場人物に感情移入してみたり
ベッドの上にねっころがってみても 寂しいものは寂しい

僕があと30年たって、もう良い大人になってる頃にも
突然 こんな寂しさに 切なさに頭を抱えるんだろう

だけど

僕はまだ子供だから埋め方を知らないけど
あと30年もしたら、分かっているのかもしれない
ぽっかりと、突然開いてしまった穴の埋め方

だから

僕は今は黙って重圧に耐え 黙って本を読みながら
明日、穴の埋め方が突然頭に浮かぶことを願って眠ることにする
世界中にいる、同胞達に思いを捧げながら

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