突然襲ってくる、切ない気持ち/創輝
黙って水を口にして。扇風機の回っている部屋で、借りてきたばかりの本を読みながら、僕はたまらなく切ない気持ちになってしまう。
一人でいるとき 静寂がこの部屋を包み
静に吹いてくる風は、黙って僕に重圧を加えるようで。
きっと、明日もこんな気持ちなんだろう
ずっと、こんな切なくって悲しい気持ちを持ったままなんだろう
一生の別れというわけでもないのに ほんの数時間が重い。
大好きな歌手の、明るい歌声 私の中で空回り。
僕が子供だからだろうか、ほんの15年ほどしか生きていない子供だから、こんなに切ない気持ちになるのだろうか。だがしかし、僕はきっと何年たってもこの切なさを覚えてる
忘れ
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