歌/葉leaf
 
かを一回りする

生きがいなんて必要ない
目的なんて考える前に既に太陽は昇っていて
自分たちは汗を流しながら働く
自分たちの汗はきっと美酒に違いない
わけのわからない大きな循環の口に注がれていく

タシャ、というものがある以前に
自分は既にタシャ、を見抜いているし
タシャ、は自分を作っている
そのタシャ、とかいう言葉やめてくれないか
気持ち悪くて仕方がない

喜びと悲しみは
太陽の昇り沈みと似た周期でやって来て
太陽なんて大嫌いだけど
そんな太陽に自分の中のよく分からない循環を
あてはめていっている
例えばご飯は太陽のように口に入り
太陽のように排泄される

故郷がないので異郷もない
だから国家も世界もない
踏みしめている土があればそれで十分で
体が動き汗が流れればそれが毎日の祭りだ
何も祭らなくてよい
全てが溶け合って巡り合っている

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