隠れんぼしましょ/最都 優
 


ゆらゆらと揺れる肩に
いつも手に届かない空からつるされた短冊形達が
ぶつかり

それを簡単に触れられる父が羨ましかった


かき氷
特別クジ
背を伸ばしても届かない射的
わたあめ
金魚すくい

ーーー特別な日

すれ違う友達
お互いが見つけれたという嬉しさが
込み上げてきて自然と私は手をあげる
「おーい!!

あ、どうしたのー?

さっききたんだ!

あ、ならあれ、行こうぜ!」

解ったといいながら顔色を伺うために見上げると
少しだけよと顔をした


あんまり遠くにーー、い、、


走りながら飾りを見上げぼんやりしながら
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