人のタイトルを勝手に並べると新しい物語が生まれるだろうか/左屋百色
 
朝ぼらけ

星の香り

色彩を描く

長い休符

沈没しようとする船の中で

君の世界は終わらない

砂の中の海

そこにいるあなたが誰であろうとも

ねじれた木

家族の肖像

木曜日の二十四時

地下のカフェで

わたしはあなたの作品が詠みたい

フクロウと呼ばれた少年

ひとりごとのボリュームをあげた

滝壺のなかで愚痴を言う仙人

月を喰う



戻る   Point(6)