読点/
はるな
人びとが輪郭をつけた街とゆうのは
たいていどこかで矛盾していて
ビルのうらがわにまわってみるとよくわかる
ありえない影のおちかたをしている
景気よく噴き上がっては散る水の向こうがわで
真顔でわらう人々のなかに
君がいる気がした
ぼくは書き終えた詩の最後に
ちいさく読点をつける
戻る
編
削
Point
(8)