後夜刻の追願/朝焼彩茜色
 
   未熟な目線を どうか伏せずに見つめて下さい

瑠璃濃く刻々と 裏返る程の直線の広がり 尚煙立つ 
天分を受け取るかの如くの手のひらの菊の華

しゃくしゃくとその精華 馨しく立つ

願いの叶わない薄く儚い心 されど 生き貫く
如意の煙から 痛みの感じる追願 

瑠璃濃く刻々と 紫苑色が漂いながら 腰を下ろし待つ安寧な重みを背もたれに

極に柔らかい 手のひらの菊の華 枯れることを悟らせない琢磨の石の硬み

雁字搦め卍巴を潜る風に任せ委ね 瞳に瑠璃刻々紫苑色を浮かべ
願う 追願

望む景色を望む しゃくしゃくと佇む 煙は如意の天へ昇る
夜が明ける 優しい優しい目線を瞳で受け取る

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