初夜刻の祈り/朝焼彩茜色
 
清秋の流れ星が 陽だまりの弧を縁取り
初夜の刻

この色をもって橙に染める
現状の円らな出来事を 仕分ける
曼珠沙華のセカンドカラーに清めを求める

些細に複雑な絡みをそのまま 溶かしてあげたい

初夜刻の内省時 白紙に艶かしい水滴ほどの橙を太陽に似せ
祈りを口ずさむ

一愁を糧に轟かす 清秋の流れ星に 叶いに値 合致崇拝の願い

案ずるでない

淡白なセカンドカラーの奥底に滲みで潤む沁みができる

振り返ることのできない一愁を糧に申す者の発狂は静穏

案ずるでない


戻る   Point(4)