ONE WAY/ヒヤシンス
この線路を真直ぐ歩いてゆけば僕らの夢に辿りつけるのだろう。
灼熱の太陽も、吹き付ける砂塵も、もはや僕らの敵ではなく、
熱く燃え上がる僕らの前には一本の道があるだけだ。
先人たちの偉大さをその足元にしっかりと踏みしめながら。
一度限りの挑戦だ。失敗は許されない。
でも失敗なんて糞くらえだ。
もし天に神というものが存在するのなら、
失敗を怖れる奴よりも後悔する奴の方をお叱りになるだろう。
線路は真直ぐ伸びている。この道を行けばきっと見つかる。
僕らみんなが幸せに過ごせる憧れの場所が。
突然の嵐に道を見失うこともあるかもしれない。
心の誘惑に負けて道を外れてゆく者もいる
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)