また始まる秘光/朝焼彩茜色
また月が始まる ぼやけた記憶を貼りつける
待宵に届かない蒸しる 古ぼけた鼓動
情熱の断片を繋げることもなく 剥がすこともなく
また月が始まる
手のひらに収まる小癪な小川 運命も何処へ
宿命も屠り
魂は壊したくてならない
努め貫いた年月に眠りたく蹲る 背中丸め 心臓を胸に押し込め
念じの跳ね返される心細さに 誰ともなく
分身に名前をつけ 語り合う
契りのぶれることのない分身と 語り合う 名前をつけられて
また月が始まる 悲愴が流れて 意味も分からず 古ぼけた鼓動に
ピアノのが静まりから初めてゆく 生まれ変わったかの如く
されど 私のままに そのままに そのままに また月が始まる
儚さにまだ手をふれない
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