ジムノペディ/eyeneshanzelysee
 


焦げついた蜜
油照りの午後2時08分
萌えたぎるアロカシア
茹でられた風のカーヴ


(Lent et douloureux)
(:ゆっくりと苦しみをもって)
(Lent et douloureux)
(:ゆっくりと苦しみをもって)


湿気たたばこが
点火してけぶった
額から汗が吹きだした
悪趣味なメイド・イン・ヘヴン
サティの不調和音
絡まった腕と腕の隙間
空白は空白のまま
鳴るのだ


(Lent et triste)
(:ゆっくりと悲しみをこめて)
(Lent et triste)
(:ゆっくりと悲しみをこめて)



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