身勝手な親友へ 死刑という殺人が行われる前に/創輝
お前がずっと大事にしてた、3歳のときに貰ったっていうスケッチブック。
なぁ…、お前が3歳のときにいたところに、インクなんてなかっただろ?
紅い、紅いインクが お前の幼い文字を紡いでる。
お前がいた世界を、俺は目をそらさずに見つめられるだろうか
「今日まで幸せだったの。」
じゃあ 今日からは幸せじゃないのか お前に不幸なんて言葉教えなけりゃ良かったよ
お前の元から、大好きなものが去っていくのに
お前は変わらず全部を愛し続ける。
この地は、お前の居場所なのか?
お前が正しいなんて思わない
だけど
お前を愛してる人に悪いやつがいなくて
お前が愛したもの
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