身勝手な親友へ 死刑という殺人が行われる前に/創輝
 
見つけるたびに傷ついて
それでも大好きだって笑ってて そんなお前を見るたびに
幸せになってほしいなー、なんて甘い考えしてたんだよ、俺は。
お前は屈辱的な出来事に出会っても「幸せ」に変換してるって気づくまで。

「世界で人が死ぬのは僕のせいなの。」
不老不死の方法を見つけられないから。紛争をとめることができないから。
力がないから。病気を全て治せる能力がないから。

はじめて、お前の涙を目の前で見た。
誰かを救っても、「自分のために」やったからって笑ってて
余計なお世話だー…って相手に殴られたら 自分のこと責めたてて
バカみたいに世界のこと愛してる君が、俺、だんだん見ていたく
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