夜の港で船を待つ/吉岡ペペロ
 
南半球

夜の港で船を待つ

いつもの星空とちがう

散らばり方がちがう

強くひかる星の位置もちがう

流れ星ひとつ消えるまに

お願いごと

三回唱えることに成功した


「そんなにいつも、そのことを思ってるんだ」


ぼくはなんだか感心して

久しぶりに自分のことが愛おしくなっていた





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