映像との夜/朝焼彩茜色
 
空想と物質の描写を迷いながら進む コンセプトプラグ ブレーカー叩く

蝋燭のピラミッドが透明な団扇の凪と戯れる

部屋は暗く テレビの受け付けない障りの触覚が伸びる

気取りに傾く45度 髪が床につく

 今こそそれでも 淡白がより飛白にぼやける 瞳からの映像

 空想の柱 登り 天空気取りの閃きを恥をもって よじ登る

 いつでも耳に澄む声は初音 犇きの中の凝縮された果実をかじる

 瑞々しい果汁から浮き上がってくる心からの映像
 
 魂を縁取って 繋がる一時 角度が直る 直線の二重

 確かが当てにならないから 厳重に問う 甘味のない果汁

蝋燭のピラミッドの麓に賢者気取りの皺 二重

障りの触覚は巻き終え鍵をかける 夜が続く 長い夜が詰めてくる
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