精神分析/はなもとあお
精神分析
耐えられない、いたみ
それが自我から乖離する
統合されない
わたしをつくる
くりかえし見る夢
怒っているのに出ない声
声の出ないシーンばかりが
反復される
戦争での行いに
人間は耐えられない
精神の病んだ人を病院で治療しながら
世界は乖離する人間を作り出そうというのか
無意識
それに刷り込まれる
自然とは違う
人為
慈しみを説いた口は
エスの快楽原則に支配されることを許さない
自我を批判監視する超自我としての
良心で間違った行為を自ら責める
エロスとタナトス
矛盾する
欲動のまえで
人間は人間
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