ガラスを割ったボク/マスイジュウ
第一話
不得手
何事もボクは苦手で不得手で
そんなボクには友達もおらず
ただただ毎日エロスなサイトを
巡回していた
第二話
忘却
高校卒業後
特に何もせずに生きていた
あらゆるものから遠ざかるように
何かを忘れるのに一生懸命だった
第三話
意味のない機械
この箱はどこにつながるのだろう
ボクをどこに連れて行くのだろう
誰と誰が、なんてことを気にするのは
その本質を見誤っている
第四話
前傾姿勢
べっとり
あのフィギュアのショーケースが汚れたよ
とてもじゃないけど買えない値段
せめてボクのDNAを残したまでさ
第五話
弁償
なぜ余計なものを買わなくてはいけない?
なぜ余計なものを買わなくてはいけない?
これだけあればフィギュア2つ買えたのに
なぜ余計なものを買わなくてはいけない?
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