ハスカップジュースとの奇妙な出会い/朝焼彩茜色
 
知らないことの方が 圧倒的に多い 全ての風のように

 ハスカップを知覚しその加工された飲み物を味わった日
 手がかりが足りない 紫の乳白色をイメージしている
 雨に濡れれば 雫を弾く皮があるのだろうか
 大きさはマンゴーくらいなのか 

 加工されたものを透明に表し切れない 生身を味わってみたい
 惹かれてしまったインスピレーションのままに
 今は入り口の紫の乳白色の世界を眺めているだけしかできない
 
 けれど 展開していく

 末広がりなんて比にもならないくらいに

知らないことの把握を手のひらの真ん中に留めて 目がける世界

ハスカップジュース 加工は舌の邪魔をした 生身に出会う為に
あの広々とした大地や古の民族のことにも 保留している想いがある

紫の乳白色の奇妙な出逢い いつかより いづれと有言を捺し
訪ねてみたく思う

果実一粒を見る為に

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