夢中になったのは三十分、(それが何日何十日何ヶ月何年何十年も)/ヨルノテガム
 
の使者なのか

 ここで初めて私が現れ
 数を気にしたり、少しズレた二本の角度を見つけたり、
 四本目の次は五本目がきっとあるだろうと願ったり、
 何本かを一気に均一に切り揃えたり加工することができた
 三辺や四辺以上で囲み 空間や空白を思いのままに
 捉えることができた
 柔らかで幽かな角度の曲線とも手をとりあって、
 あらゆる存在の形を蠢かせ、あらゆる歪む世界を垣間見た
 存在を重ね合わせ 思うように分離し
 切れ切れの在りかを名付けてみたりしたものだ

 惑星からの視点を持ち、もしくは
 微細な万華鏡の世界を拡大して透かし驚き溢れる
 それらを簡単に飽きるほど、
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