現代詩vs現代詩/左屋百色
夜というものがやってきて
わたしからほとんどの言葉を奪いました
傘のないわたしは
鉛色の丘へゆき
現代詩をつくりました
誰にも響かない詩
それでも
それは、
ばらまいたら星になりました
朝というものがやってきて
あなたは現代詩をつくりました
それがわたしには
何を表現しているのか
一切わかりませんでした
それでも
それは、
わたしに影響を与えてくるのです
投稿した瞬間から
わたしの現代詩はあなたのものです
あなたの現代詩はわたしのものです
かけがえのない
そういうものです
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