秘密のお話/最都 優
って
約束の日
一つだけ神様と約束したトンガリボーヤは
仲間が作った塊に乗って降りる事になった
その約束とは
死んでしまうまで浮き上がれないから
法律を破ってまで落とすから
途中は何もすることが出来ないということでした。
それでもいいと満面の笑みでボーヤは
ゆっくりお辞儀をし
塊に乗ろうとしました。
少し申し訳なさそうな大神さま
降りて行く瞬間
神様は引き留めようかと
口を開きかけました
必死で止め
声にならなかった言葉
それは最後にどうしても言えなかった神さまの心残りでした
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