身辺雑記より(七)/
たもつ
夜中、目がさめて階下に降りると
君が僕を積み上げていた
たどたどしい手つきで慎重に積み上げ
途中で崩れると
ふうとため息をついてまたやり直す
時々どこか気に入らないようで
何かつぶやきながら壊したりする
今でもまだそうしているのだろうか
僕も君を積み上げてみるのだけど
見つからない部分がいくつかあって
いつも途中でやめてしまう
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