明日の世界にまだぼくはいない。この世界のどこにも ぼくは いない。/創輝
明日の世界に まだぼくはいない
100年後の世界に ぼくの愛する人はまだいない
未来に思いをはせて明日が早くくればいいなんて思ってたころがありました。
過去には確かにぼくがいたっていうのに、ぼくはぼくを捨ててきました。
過ぎ去ったものを省みず
いまだ 訪れぬ世界を夢見ていました。
今日と言う日にすらぼくが存在していない時間があり、ぼくという存在が生まれた瞬間にぼくはその瞬間を忘却のかなたへとおしやったのです。
この世界のどこにもぼくはいない
足跡は ぼくが歩いてきた道を教えてくれる。
だけど 人が長いこと歩かなかった道は草に覆われていつしか足跡も見えなくなる。
だから
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