目玉焼きの皿がからになったらキスをする/
石田とわ
ゆっくりと目覚めた休日の朝
起きるとテーブルにはもう目玉焼きができていた
おはようを交わしたまではよかったのだ
目玉焼きののっていた皿がからになると
きみはさっさと片付けて
がちゃがちゃ音を立てて洗いだす
まだ半分寝ぼけたあたまで考える
起きてからいったい何をやらかしたのか
いやいや、何をやらかさなかったのか
夕べ何事か朝の約束をしたのだろうか
酔った勢いで朝一番にキスをしようとか
いかに
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