あらゆるものは砂の数/ホロウ・シカエルボク
 
痺れ…時々血液は電流に似ている、それは温度で感電する電流なのさ、温度の種類は多彩だ…そう簡単に通電することなんてない、肉体の温度の動き方を知るんだ、そいつを詩情と呼んで何か差障りがあるか?そういうものこそを俺は詩情と呼ぶんだ、それこそが死に絶えた鳥類の羽なんだ、死に絶えた鳥類の降り積もる羽さ―違いなんかない、違いなんかないぜ、死の種類はひとつしかない、死の理由はうんざりするくらいたくさんあったとしても…ほら、果てしなく積もっていく羽の中に俺は埋もれて、彼らが生きていた頃の蠢きを聴いている、それは俺が昨日について書く詩とまったく同じもので、だからこそ新しく生まれる、判るかい、気になった場所をずっと掘
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