爛漫蘭/朝焼彩茜色
 
あの蘭の背骨 老婆の屈み 顔は幾何学じみていて
あの蘭のようなエッセンスを持たない 好み転じて白か黒か
あいまいな境界線を踏む必要もない 好きか嫌いか 好きになれない
                        
華は美しいという 戯言
様々な人種がいるということ 思い知らせる必要もない
触れるものを追い出し 触れられたくないものを招く
華は美しいという 戯言と洗脳 

影響の受け方の手触り 時に勘に障る されど引き際だけ悟る
喧嘩に華がつく そんな理由を とぼけながら 好きか嫌いか
そこだけ底なしに裁く 覚醒させる間でもなく 酔いながら

戯言に振り回されない覚醒が
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