ただれ者とルビー/朝焼彩茜色
 
ドアをノックし過ぎた いつもながら攻めた
利き手も左手も アザだらけに 心の破壊も気の済む魔々に

 平和の白いハトのピントがぼける それでもかすかに清んだ頭上のエナジー

ハイプレッシャーの引き金 虚しさへ辿る前に 暴れる震えを
押えるほどできた人格でもない 攻めを諦められない 青の鼓膜
聞き入れる耳は飾り物 ピアスのルビーは本物 彫り削り熱い

曲線の届かない 憧れの あの空 今は鋭利の硝子越しに反射して
見えない

灼熱を蹴り上げ 皮膚の火傷の痛みも神経に届かない ただれ者
哀れな目線を向ける引き金 くれてやるプライドは腐るほどある

いつもながら攻めた ドアの
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