ぼくらの血を吸う政治家さんへ/創輝
今この国にたくさんいるね
ぼくたちが求めているのは 電気じゃないよ
家に帰りたい人を導いてくれることさ
ぼくが電気を重宝してるのは
ぼくの大切な人の顔を 暗いこの世界でしっかり見つめるためさ
「ここが君の家」って示してくれるって思うからさ
「故郷がない」なんて嘘なんだよ
みんな 生まれた所 成長した場所 そこに帰りたい
そんな声が聞こえないの?
家に帰ることを恐れさせないで
ぼくたちには 確かに家があったんだ
一度もたずねたことがなくても そこに人が住んでいたことなんて皆知ってる
ぼくの祖父の友人を ぼくの祖母の初恋の人を
奪った「もの」を ぼくらは歴
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